雨のち雨

天気予報に躍らされながら乾かない洗濯物と一緒に僕の生活はジメジメと腐っていく。瀬戸の街は平和だ。知り合い以上友達未満の人たちで溢れていて今までどうやって友達を作っていたのかよく分からなくなる。誰を信じれば良い？

一日一日が過ぎていく度に取り返しのつかない事をしてるんじゃないかって怖くなる。壊れた蛇口から将来が流れ出してる。何度栓を閉めたって止まってくれない。

矢田駅前で今４人展をしてる。今日は自分が当番の日で受け付けにずっと座っていた。夕方になって一息つこうとギャラリーを出てベンチに座ってタバコを吹かしていた。駅前を大勢の人が過ぎていく。立ち止まる人はいない。目の前の人たちが目的を持って何処かへ向かっていくのに対して自分一人が「ただそこに居るだけ」なのが怖くなって煙の匂いも消えないうちに建物の中に戻った。